でざいん論 寄稿その5

昨日に比べて日中の幾分寒さが和らぎ、陽光も微風の為か暖かく感じられた。寒さのせいで身が強張っていたが、リラックスして講義へと向かった。


いつもの様に講義が始まるまで本*1を読んでいました。暫くすると笑顔の研究者三上先生が入室してきました。おおっ、先週まで在った髪をスタイリッシュに散髪され、髭もビシッと決まっているではありませんか。しかも、今日はモスグリーンのツイード地のジャケットにトラウザーズとまるでデートに行く紳士といった様相。何か大事な用事があったのでしょうか。


さて、肝心の講義の流れは以下の通りに進みました。

一枚のプリントが八つに分けられた小冊子に早変わりする方法の実演とプリントを使った実習。
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john maeda氏のお師匠さんpaul rand氏がjohn maedaに言った『人には良き指導者が必要だ』をどうすれば良き指導者を見つけられるか/見つかるかを丁寧に教えてくれました。
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そして、今日の本題『あっかんべー』と杉浦康平氏の『かたち』についてのアウトライン。
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杉浦康平氏の『(いのち)ある(かたち)』のビデオを鑑賞の後、課題である感想を書いて終了。


今回の講義でぼくの琴線に触れたのは杉浦康平氏の多岐に渡る知識、そしてデザインへその知識を応用し結びつけ、新しいものへと変換させる力です。身体、宗教、宇宙、絵などをデザイナーの視点から見つめ、共通する物を探し出し一つに集約、視聴者読者*2に向けて発される言葉は氏によってデザインされ、心に響いてきました。


一定期間でやってくる不眠の為頭が働かず(いつもか…)、講義の内容がまとめられず、さらに課題も中途半端になってしまって自分に腹が立った。どうも、聞いた事を寸分置かずにまとめる作業は苦手だ。暗中模索であちこちに散らばった破片を一つへ集める方法を見つけ、時間も短時間にしなくてはいけない。

*1:

モンキー ビジネス 2008 Fall vol.3 サリンジャー号

モンキー ビジネス 2008 Fall vol.3 サリンジャー号

*2:本が出ています。

かたち誕生―図像のコスモロジー (万物照応劇場)

かたち誕生―図像のコスモロジー (万物照応劇場)